日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告は、私利私欲に基づく悪質な犯罪者だと東京地方裁判所に批判されたことについて、この声明こそ同被告が日本では公平な裁判が受けられなかった可能性があることを示す証拠だと述べた。2018年11月に逮捕されたゴーン氏はその約1年後にレバノンへ逃亡。東京地裁の下津健司裁判長は3日、日産の元代表取締役グレッグ・ケリー被告への判決で、ゴーン被告の私利私欲が今回の犯罪の根幹にあるなどと述べた。レバノンから電話でのインタビューに応じたゴーン被告は「このような声明を出したことはまさに、今回のことがすべて陰謀であることを示す新たな証拠だ」と指摘。日産の幹部が仏自動車大手ルノーとの合併を阻止するため、今回の件を捏造(ねつぞう)したとする主張を改めて繰り返し、「わたしが公平な裁判を受ける機会などなかった」と述べた。
ゴーン被告、自身を私利私欲と糾弾した東京地裁を非難
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