ロシアによる砲撃で4日、ウクライナ南部にある欧州最大の原子力発電所で火災が発生した。ウクライナの激しい抵抗を抑え込もうと、ロシアが一段と無差別的な攻撃に乗り出していることを物語っており、甚大な環境汚染をもたらす大惨事が発生しかねないとして懸念が高まっている。ウクライナ当局によると、火災はザポロジエ原発内の原子炉6基に隣接する研修施設で発生し、4日午前に消し止められた。原子炉への影響はなかった。ロシア軍によるウクライナ南部への進軍は2日、ザポロジエ原発があるエネルホダルに及んだ。降伏を迫る交渉が決裂したことで、ロシア軍の大規模な隊列が3日、同市に激しい攻撃を加えた。監視カメラの映像によると、原発近くの教会の背後から爆発による火の玉が上がっており、その後、原発施設そのものに2発の砲撃があった。
原発も標的に、無差別化するロシア攻撃に懸念
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