6%の平均リターンが得られた場合、
20年後に利益は732万円に!

 しかし、次の利回りだとしたらどうでしょう。

 もし投資信託で6%の平均リターンが得られた場合、20年後には最終的になんと1524万7350円にもなるのです(非課税計算)。

 この利益を税率20%で計算すると、146万円以上(1524万-792万円=732万円の20%)もの税金が非課税になるのですから、いかに、この制度が大盤振る舞いであるかが、分かるのではないでしょうか。

 現在の0・002%という低金利が当たり前の状況では、自分のお金が6%もの利回りで増えていく、というイメージはなかなか持てないかもしれません。

 しかし、良い投資信託を選んで正しく行動していけば、それが実現できる可能性は十分あるのです。

 もともと、投資信託というのは、大勢の個人から少しずつ資金を集めて、その資金で世界中のさまざまな資産に分散投資するというしくみです。

 まとまったお金がない、また自分で運用する時間がないといった個人にとって、長期的な資産形成をするには、非常に適しているものなのです。

中野晴啓(なかの・はるひろ)
セゾン投信代表取締役会長CEO
一般社団法人投資信託協会副会長、公益財団法人セゾン文化財団理事
1987年明治大学商学部卒業、クレディセゾン入社。2006年セゾン投信を設立。2020年6月より現職。
つみたてで、コツコツと資産をふやす長期投資を提言、国際分散型投資信託2本を15年以上運用し、
個人の長期資産形成を支えている。客観的な定量評価を行う複数のファンドアワードで連続受賞。
口座開設数16万人、預かり資産4700 億円を突破。
主な著書に『最新版 投資信託はこの9本から選びなさい』『投資信託はこうして買いなさい』他多数。