著名投資家カール・アイカーン氏は、一時約10%を保有していたこともある米石油大手オキシデンタル・ペトロリアム株を、株価が急騰する中で全て売却した。アイカーン氏が6日にオキシデンタルの取締役会に送付した書簡によると、同氏は持ち分を縮小していた同社株の残りをここ数日で全て売却した。オキシデンタルは独立系石油・天然ガス大手アナダルコ・ペトロリアムに自社より規模の大きなシェブロンを上回る内容での買収を提案し、2019年5月、380億ドル(現在のレートで約4兆3700億円)での買収で合意した。このことからアイカーン氏はオキシデンタルと衝突し、投資先との最近の対立で目を引く一件となった。書簡によると、アイカーン氏がオキシデンタルに送り込んだ取締役2人は辞任する。