米ホワイトハウスは、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の首脳とジョー・バイデン大統領との電話会談を手配しようとしたが、失敗に終わった。中東諸国と米国の当局者らが明らかにした。米国はロシアのウクライナ侵攻に対抗するための国際支援の確保や高騰する原油価格の抑制に取り組んでいる。当局者らによると、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子とアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザイド・ナハヤン皇太子はこの数週間に米国からバイデン氏との会談を求められたが、いずれも拒否した。サウジとUAEの当局者らは当時、米国の中東政策に対する批判を強めていた。米当局者はサウジのムハンマド皇太子とバイデン氏の会談計画について、「電話会談への期待がいくらかあったが、実現しなかった」とし、「その目的の一つは(サウジ産原油の)蛇口を開くことにあった」と述べた。