ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は12日、ロシア軍によるウクライナ侵攻が「新たな恐怖の段階」に入る可能性があると警告した。同国南部では市長が拉致され、キエフ近郊への新たな空爆も続いている。キエフの南にある空港には巡航ミサイルが着弾し、石油貯蔵施設や弾薬庫から出火したと当局者は述べた。ロシア軍はキエフの東西の郊外にも空爆を続けている他、市中心部には撃墜されたドローンが墜落し、銀行で火災が起きたという。今回の新たなミサイル攻撃や爆破は、ロシアが地上軍の再配備を進める中で実施された。欧米政府当局者らはロシア軍がキエフ包囲に向けて新たな攻勢に出ると予測。ウクライナ軍は2週間以上にわたりロシアによるキエフ侵攻を食い止め、ロシア側の供給網を攻撃したり、戦車や装甲車を破壊したりしている。