南カリフォルニア大学を卒業したばかりのビクトリア・ハメットさん(23)は、「政治やその他のこと」について自身が語っている短編動画をほぼ毎日、TikTok(ティックトック)に投稿している。彼女は先週、ウクライナ上空に飛行禁止区域を設けることは、今回の紛争をエスカレートさせる危険があると主張する約30秒間の動画をアップした。その分析の根拠となったのは、10日にホワイトハウス当局者が開いた非公開のブリーフィング(状況説明会)だ。ハメットさんは、リモート開催されたこの説明会に参加した約30人のソーシャルメディア・クリエーターのうちの1人だ。それは恐らく、ロシアのウクライナ軍事侵攻をめぐり、世間の論調を支配するための戦いがソーシャルメディアの至るところで展開中であることをうかがわせる、これまでで最も顕著な例となった。従来のマスコミのチャンネルとはかけ離れた、通常はあまり考えられない関係者を巻き込んでの情報戦だ。
米ロ情報戦、インフルエンサーに脚光
ウクライナ侵攻巡り世論に働き掛け、ホワイトハウスはクリエーター向け説明会
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