輸入物価指数(円ベース)の2021年
第4四半期の対前年同期比
米国では消費者物価上昇率が目標の2%を大きく超え、金融引き締めを急がされている一方で、日本では消費者物価(生鮮食品を除く)上昇率は2%に程遠く、日本銀行の物価見通しは2023年度でもほぼ1%だ。金融政策は現状維持か追加緩和が選択肢となっている。
もっとも、日本の企業物価指数の動きはそれとは大きく異なる。足元では輸入インフレ圧力が強く、輸入物価指数の21年第4四半期の対前年同期比は42.1%だ。消費者物価指数と対比される消費財指数は同時期4.5%の伸びだが、消費者物価上昇率0.4%に比べれば高く、輸入インフレの消費者物価への価格転嫁が非常に弱いことが見て取れる。