感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】他人に依存する人の末路

求めすぎると逃げていく

きょうのひとことは、
「出会いを求めすぎない」

「出会い」というと、一般的には「恋愛」を連想しがちかもしれませんが、今回お話するのは友人だったり、自分に助言してくれたりするメンターの存在などを含めた出会いのことです。

人が出会いを求めるときというのは、自分だけで満たされていないときが多いです。

もっというと、なにかに依存したい気持ちがあるときに出会いを求めがちなんです。

出会いというのは本来、自然に巡りあうものであって、一生懸命頑張って出会いを求めたからといって、いい出会いに恵まれるとは限りません。

逆に、出会いに依存する気持ちがなくなったときにこそ、いい出会いが巡ってきたりするものです。

それはなぜかというと、出会いを強く求めている姿勢が出過ぎると、他人には魅力的に映らないからでしょう。

別に出会いがなくても、ひとりで楽しくやれるという状態のときのほうが、いい出会いに恵まれたりするわけです。

そのほうが、他人に魅力的に映るからでしょう。

出会いを強く求めているのであれば、逆に出会いを求めすぎないほうがうまくいくということです。

なんだか「寂しいな」「出会いがほしいな」というときこそ、他人ではなく自分に目を向けることが大事になります。

「寂しいな」「出会いがほしいな」と感じたら、「あ、自分はいま、うまくいっていないことがあるんだろうな」と客観視してみるんです。

そのことを認められたら、いい出会いがなかったとしても、自分の中で解決できるやり方を見つける方向に目を向けることです。

つまり、自分なりに幸せな環境というものが、他人に依存せず、自分の中で成立するように問題点を洗い出して、うまくいきそうな手立てを組み合わせたりして考えてみることが大事なんです。

出会いを求めていることを薄っすら意識しつつも、自分ひとりでもやっていけるようにすることで、逆に人は寄ってくるし、面白い出会いがあるものです。

もちろん、人との関わりを一切断つということではありません。

他人との出会いに依存せず、自分自身である程度満たされるように、いろんなことに取り組んでみると、そのことをきっかけとして自然と人とつながってくるんです。

出会いに着目するのではなく、自分の中を満たしていくことに目を向ける。

出会いを求めているときこそ、自分ひとりで楽しむことに着目すると、逆に面白い出会いが飛び込んできやすくなるんです。

きょうのひとことは、
「出会いを求めすぎない」
でした。

参考になったかしら?