ロシアのウクライナ侵攻を受けて、欧州各国の指導者はようやく、自国の国防支出拡大に積極的支持を表明するようになった。しかし約束しているのは、必要な対応の簡単な部分だ。ジョー・バイデン米大統領が24日に予定される北大西洋条約機構(NATO)の緊急首脳会議に出席する際にやるべき仕事の一つは、欧州のNATO加盟諸国に、国防費をいくらにするのか、それで何を買うのかについて、具体的内容を示すよう後押しすることだ。
欧州連合(EU)の各国首脳は3月11日、「防衛力強化のための投資をもっと増やし、効率化することを決意しなければならない」との声明を発表した。2日間にわたったEU首脳会議の後、各国首脳は「国防支出の大幅増額」と「フルレンジの役割を果たすために必要な能力への投資拡大」を約束した。