お酒を飲む人の9割が知らない「アルコールは嗜好品」という大間違い自分でも気づかないうちにアルコールに依存していく背景には、飲酒のデメリットに対する意識の甘さや誤解がある(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「酒は百薬の長」とも言われ、今の季節ならお花見しながら友人たちとお酒を飲む、といったことも大いに盛り上がります。しかし、その続きに「されど万病の元」とあるように、近年ではアルコールの健康障害が研究により次々と明らかになり、世界的にもお酒との付き合い方を見直す傾向にあるようです。そこで今回は東京アルコール医療総合センター・センター長の垣渕洋一さんの著書『「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本』(青春出版社)から、禁酒・減酒を成功させるコツについて抜粋紹介します。

“手軽に酔える”ストロング系アルコール飲料の正体

 私が健康セミナーなどで飲酒についてお話しするとき、良くさせていただく質問があります。その問いとは、次のようにごく簡単なものです。

Q アルコールとは、いったい何でしょう?

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