イーロン・マスク氏率いる米宇宙開発ベンチャーのスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)のスターリンク部門は最近、インフレ圧力を理由に値上げを発表した。同部門は衛星を用いたブロードバンドインターネット接続サービスを提供している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認したメッセージによると、ユーザー向けキットの価格は、すでに保証金を支払った既存の顧客向けは499ドルから549ドル(約6万7200円)に引き上げ、新規顧客向けは599ドルとなる。サービスの月額利用料は99ドルから110ドルに引き上げる。スターリンクは「こうした調整は、インフレ率の上昇に後れをとらないようにするのが唯一の目的だ」と述べた。どの投入コストがこの値上げにつながったのかは明らかにしなかったが、スターリンクは2020年10月以降、軌道上の衛星の数を3倍に増やすなど新たなインフラを迅速に拡充し、ネットワークを改善してきたと説明した。
マスク氏のスペースX、衛星インターネットサービス値上げ
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