ロシアによるウクライナ侵攻後、ロシア中央銀行のエリビラ・ナビウリナ総裁は辞任の意向を示したが、ウラジーミル・プーチン大統領に拒否され、逆に3期目指名を受けた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ナビウリナ氏はこの10年近く、プーチン氏の忠実な側近として仕え、西側諸国との対立が深まり米国の制裁や原油価格の急変動に直面する中でロシア経済の強化に取り組んできた。一方で、政府要職に就く数少ないリベラル派の一人でもあった。ナビウリナ氏が辞任の意向を示していたことは、ブルームバーグが先に報じた。ロシア中銀の報道官は「ブルームバーグの情報は事実無根だ」と述べた。ナビウリナ氏は2013年に中銀総裁に就任。同氏は先週18日、ロシア経済の苦闘について講演する数時間前に、プーチン氏から3期目指名を受けた。6月に2期目の任期が切れる予定だった。
露中銀総裁が辞意もプーチン氏が拒否、ウクライナ侵攻後
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