ロシアのウクライナ侵攻が1カ月前に始まってから、200万人以上のウクライナ人がポーランドに避難している。西側諸国のウクライナへの武器供与の大半は、ポーランドを経由している。負傷したウクライナ兵は、ポーランドの病院に収容されている。そして、10年以上にわたってロシアの帝国主義の野望に警鐘を鳴らしてきたポーランドは現在、北大西洋条約機構(NATO)の防衛政策や、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領への西側諸国の対抗措置の策定に関し、中心的役割を担っている。ポーランドの安全保障面の懸念を無視してきた国を含め、多くの同盟諸国は既に、ポーランドが長年強く求めてきた対応を取りつつある。それはロシアへの制裁措置の強化、国防支出の拡大、NATOの東端地域への大規模な軍の配備などだ。