ウラジーミル・オスタプチュクさん(33)は20日、家族とともにメキシコと米国の国境に徒歩でたどり着いた。ロシアによるウクライナ侵攻で、米国への亡命を求めて20日にわたり複数の国を通過する長旅を続けてきた。これが越えるべき最後の国境となる。ウクライナのビーンヌィツャで建設作業員だったオスタプチュクさんは、子ども2人と妻、妻の兄弟の家族4人を連れて、まず陸路でモルドバに入った。その後、複数の国を通ってドイツに向かい、そこからメキシコのカンクンに入って、米国との国境に近いティフアナに到着した。米国に入国した後は、親族が住むワシントン州バンクーバーに向かい、そこで暮らす予定だという。