離婚はしないものの、夫婦関係をリセットし、夫・妻がそれぞれの人生を自由に生きる“卒婚”。実際に卒婚願望を持つ夫婦の事情について、国内最大級の既婚者マッチングサービス「既婚者クラブ」の副管理人で、夫婦事情に詳しいあいこ氏に聞いた。(清談社 田中 慧)
卒婚したい人は
既婚者の約3割
「卒婚」といえば、加山雄三や清水アキラ夫妻といった芸能人の「卒婚宣言」で度々注目集めるワードだが、そもそもどのような概念なのか。
「卒婚の概念はまだ曖昧な面もあるのですが、大まかには、夫婦関係を継続するか迷ったとき、離婚はしないものの、婚姻関係を“卒業”し、互いのプライベートに干渉しない夫婦の形と言えるでしょう。卒婚のルールは夫婦それぞれが決めるもので、生活スタイルや家計の事情などにより、さまざまです」
既婚者合コンなどのイベントを企画する「e-venz」は昨年10月、全国の30~59歳の既婚男女1000人を対象に行った「卒婚」に関するアンケート結果を発表した。その調査結果(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000059676.html)によれば、既婚男女の約3割が「卒婚してみたい」と回答したという。ただし、実際に卒婚している人は7%にとどまっている。