現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
「褒められないと頑張れない」という病
あなたは、いわゆる「褒められて伸びるタイプ」でしょうか?
人は褒められると嬉しく感じると言います。僕は個人的に、照れるので苦手なのですが、まあそんなに悪い気はしません。
とはいえ、お世辞ばかりを並べられると、「この人、ウソついてるな~」と思うだけなので、逆効果だったりしますよね。
絶妙にうまく褒められることが重要なのかもしれませんね。
とはいえ、「褒められないと頑張れない」ということになったら、それはそれで問題だと思うので、そのことについて述べていきましょう。
「親に褒められたい」という気持ち
子どもの頃は親の顔色を見て育ちます。
「よくできたね」と言ってもらえると嬉しく感じます。
子どもはよく、「お母さん、これ見て!」「お父さん、これ見て!」と、褒められたことを何度も繰り返します。
「うん、すごいね!」と親から言われると、さらにそれを他の家族や友達にも自慢し始めます。
子どもから大人になるタイミングで、人は「自慢話はあまりしないほうがいい」ということを学びます。
なぜなら、自分から一方的に自慢話をするやつはウザがられるからです。
そうやって、人は「褒められるタイプ」から徐々に遠のいていくもので、そこからは自分で自分に対して「やりがい」や「達成感」を身につけていきます。
しかし、一部の人を除いて。
「自分で自分を褒めること」に慣れる
子どもの頃に体験した「褒められるから頑張る」ということを、高校や大学、社会人になってからも続ける人がいます。
彼らは、会社に入ってからも、その「褒めてくれる人」を求め続けます。
「上司が褒めてくれない」「会社が評価してくれない」
そんな壁にぶちあたります。
でも、それって普通だと思うんですよね。
もう大人になったら、誰も褒めてくれない。その世界に早く慣れるしかないんですよね。
多くの人は、そのタイミングで結婚したり子どもができたりして、次のステージに上がります。そうすれば、誰かが褒めてくれなくても「家族がいるから生きていられる」ということを実感できます。
では、そうでない人はどうすればいいのでしょう?
僕が勧めているのは、趣味や自分の創作、動物を飼ってみること、などです。
それらによって、「あなたが生きている意味」が認められます。
ということで、「褒められて伸びるタイプだ」と思い込んでいる人は、さっさと自己満足を得たり、他者と生きるような生活に切り替えるとよいと思いますよ。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。