ひろゆきが呆れる「話が苦手と思い込んでいる人の考え方」ワースト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

話が得意になることは不可能?

 みなさんは、話し上手でしょうか?

「話が得意です!」「話をするのが大好きです!」という人は、かなり少数で、多くの人は苦手なのではないでしょうか。

 というのも、そもそも人は話すことが苦手で当たり前なんですよね。だって、遺伝と幼い頃の生育環境で、ほぼ、その人の言語能力は決まってしまいますからね。

 とはいえ、苦手なのをそのまま苦手としておくのはツラいと思うので、その対処法についてみていきましょう。

「持ちネタ」なんて必要ない

 話が苦手で苦しんでいる人は、次のような考え方をしています。

「急に話を振られても、おもしろい返しができない……」
「昔のことを聞かれても、何もおもしろいエピソードがない……」

 このように、相手がゲラゲラ笑ってくれるような高いトークスキルがないことを悩んでいます。

 でも、こんなものは、日常生活にはまったく必要ないんですよね。

 テレビの影響かもしれませんが、そもそも面白い返しをする必要もありませんし、持ちネタを用意している必要もありません。

話の「レベル」を下げておく

 話が苦手な人は、「自分の話をしなくてはいけない」という呪縛に悩んでいるはずです。

 そうではなく、「他人のこと」や「自分たちが今いる場所のこと」、あるいは「相手のことを聞く」など、自分とは関係ないところを話題にしてみてください。

 別に、どうでもいい話でいいんです。

「へー」「そうなんだ」「なるほど」で終わる会話で十分です。

 そうやって、他愛もない会話でも、お互いが時間を潰せたのなら、「なんとなく楽しかったな」という感じで終われるはずです。

 それで十分です。

 ということで、話が苦手な人は、まずはトークのレベルを最大限下げてみてください。「なんとなくの相づちだけで話が終わった」というのをゴールにしてみると、会話はだいぶラクになると思いますよ。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、44万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。