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年を取るごとに新しい技術の習得は面倒になるもの。しかし重い腰を上げて始めてみると、思いのほか簡単に習得できることもある。これはうれしく前向きな経験である。筆者にとっては、マウスジェスチャーの習得がそれであった。（フリーライター 武藤弘樹）
見下された怒りを胸にマウスジェスチャーに挑戦
パソコンの利便性（主にWEBサイトの閲覧など）を劇的に向上させる、時代の最先端を行くテクノロジーがあるらしい。特にネットサーフィンなどをよくする人に使ってほしいとのことである。その英知とは“マウスジェスチャー”なるものである。
パソコンに詳しい知人から教えられてその存在を知った。彼はいまだ導入していない筆者を嘲笑する気配すら見せたので、その点強い反感を覚えつつ、自分に利することであるならとマウスジェスチャーの導入を試みる決心をした。「導入を決心」したわけではないことにご注意願いたい。あくまで「導入を試みる決心」であり、挑戦してみてやはり難解そうならいつでも諦め、撤退する構えである。
しかし聞けば、導入することすら簡単だという。簡単に導入できて生活が輝かしく楽になるならこれは挑戦しない手はない。何しろこちらは、尻尾を巻いて逃げる準備はできている。
最先端アプリやガジェットなどに興味津々だが、デジタルネーティブ世代と勝負するにはいささか分が悪いアラフォー筆者の、これは生々しいルポでもあり、PCの知識が筆者と同程度の読者にとっては特に意義深いものとなるはずである。
そもそも、マウスジェスチャーとは具体的に何のことなのだろうか。まずは、調べてみよう。
