アクティビジョン株のインサイダー疑い、CEOと投資家の会合調査Photo:Kevin Dietsch/gettyimages

 米当局は、ゲームソフト大手アクティビジョン・ブリザード株に関連したインサイダー取引疑惑を巡り、同社の買収合意前に大口のオプション取引を行った3人のうち1人が、その数日前に最高経営責任者(CEO)と会っていた件について調べている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

 アレクサンダー・フォン・ファステンバーグ氏、バリー・ディラー氏、デービッド・ゲフィン氏の3人は1月14日、アクティビジョン株を1株40ドルで取得できるオプションを購入。フォン・ファステンバーグ氏はその1週間前に、アクティビジョンのボビー・コティックCEOと会っていた。

 このオプション取引(約5900万ドル=約71億8000万円の含み益が出ている)が成立したのは、マイクロソフトから提示された1株95ドルでの買収提案にアクティビジョンが合意する数日前だったと、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は報じている。