「頭の回転が速くなる」「誰でも脳の機能が向上しそう」「脳の老化防止に使える」「ゲーム感覚で小学生でも楽しめる」「たとえるなら、脳のストレッチ」「集中力や記憶力が伸びた」などの声が届いた、くり返し楽しんで使える『1分間瞬読ドリル』は、何歳からでも6つの力が飛躍的に伸びます。間違ってもOK。1分間で与えられた課題を見ていくだけで、「記憶力」「思考力」「判断力」「読解力」「集中力」「発想力」が抜群にあがります。
子どもには、これから必要とされる「考える力」勉強脳が磨かれ、覚えに不安があるシニアはボケ防止に使える、そして、大人は脳機能を高めていくことができるのです。10歳から100歳まで、誰でも簡単に続けられる『1分間瞬読ドリル』で、脳をよくしていきましょう!

【脳の老化防止】ドリルなのに何度も使える「脳トレドリル」Photo: Adobe Stock

認知症予防、勉強脳……脳機能を強化するドリル

 2021年3月に、『たった1分見るだけで頭がよくなる瞬読式勉強法』が発売された。これまで多くの勉強法を手掛けてきたが、この本は、自分の勉強スタイルを変える必要がない画期的な勉強法だ。ただ、勉強を始める前に、5つのパートからなる瞬読トレを1分実践するだけで、情報が水を吸うスポンジのように吸収されていく。

 時短も可能。およそ4分の1に削減できる。

 この本に、本来掲載されるはずの問題があった。ランダムに並んだ文字を見て、一瞬で単語にするものだ。

 ょ う ろ じ

 皆さんは、この「4文字」を見て、どういう単語を導いたか。

 元々用意されていた正解は、「じょうろ(如雨露)」だった。

 しかし、ある人は、「ろうじょ(老女)」と。そして、ある人は、「ろじょう(路上)」と言う。ここに、今回発売された『見るだけで脳がよくなる1分間瞬読ドリルの企画のタネが生まれた。

 脳トレという分野は、私が考えるに、たいへん大きなマーケットである。勉強法は、目標を達成するために編み出されたノウハウであるが、脳トレは、シニア層には物忘れや記憶力低下に伴うニーズがあり、子どもには脳を鍛える意味で大いに活用できる。

 このジャンルにいつか挑戦することを切望していたが、書き手が限られる分野でもある。「瞬読」は右脳でイメージ化し、左脳でアウトプットをする。それをほんの数秒で。ただ、それだけでは、競合書との差別化が難しい。

 そこでヒントを得られたのが、さきほどの複数の答えであった。「右脳でイメージ化」とも相性がいい。なぜなら、人によって、イメージは異なるからだ。

瞬読 × 何度も使える脳トレドリル = 1分間瞬読ドリル

 この図式が完成し、そして、ベストセラーが生まれた。

 本書の第4章の「3文字入れ替え」「4文字入れ替え」「5文字入れ替え」は、ぜひ挑戦してほしい。おそらく、パート2をつくるにしても、もうこれ以上のストックはない。

 すべて、複数回答が用意されている。文字の順番はもちろん、漢字の変換、カタカナ、固有名詞など、いろいろな解答が出せるのが特徴。知らない言葉があったとしたら、それは語彙力を増やすチャンスだ。

 あと、何度も使えるというのには、瞬読の特性がカギを握る。通常、ドリルは書くものだが、『1分間瞬読ドリル』は、イメージ用に解答欄は用意しているものの、書くことを推奨していない。

 むしろ、書くことを否定している。あくまでイメージすることに意味があり、書くことを必要としないからだ。そして、イメージ化は、人によってそれぞれ異なるが、思い浮かべるイメージを毎度毎度変えるように設計している。いろいろイメージすることで、脳が活性化することは言うまでもない。

 何度噛んでも味がなくならないガム――そんな「脳トレドリル」を目指したつもりだ。もちろん、一人でやるのもいいが、ご家族や友だち、複数の人でやると、より効果が表れる。なぜなら、不思議と「笑い」が生まれるからだ。誤答しても、笑いが生まれる。その昔、授業で間違った答えを発して泣いた友だちがいたが、そんなことはこのドリルではありえない。むしろ、いろいろな答えの形が生まれて、驚き、そしてなぜか笑う。

 発売前、難易度の調整を行うために、モニターを集めてドリルを解いてもらう機会をつくったが、どのグループも一様に笑いが生まれた。この瞬間、多くの人に手に取ってもらうことを確信した。

 ぜひ、書店さんで目を通してほしい。思わず、レジに向かいたくなるはずだ。シニア層は記憶力低下や認知症予防に。子どもは、勉強脳を手に入れられる。私たち大人は脳機能の強化に役立つだろう。10歳から100歳までの方が使用するイメージで生まれた『1分間瞬読ドリル』、あなたの抱えている問題をきっと解決できることでしょう。
(書き手=編集部・武井康一郎)