漫画『キングダム』がビジネス書としてバカ売れ!なぜ?作者も仰天した意外な真相
原泰久×入山章栄 特別対談(4)
連載『漫画「キングダム」にビジネスパーソンが夢中になる理由』では、作者の原泰久氏と、経営学者の入山章栄氏の特別対談を掲載する。#4では、「キングダムがビジネス書としても人気な理由」を探る。初めて明かされる、あの名シーンの「裏設定」も必読だ。(構成/ダイヤモンド編集部 加藤桃子)
『キングダム』は二人の少年が史上初の
中華統一を成し遂げるまでの成長ドラマ
入山 僕が一ファンとして、漫画の舞台に中国の春秋戦国時代を選んだことも、ものすごいことだと思います。結局、我々の世代含めたビジネスパーソンって歴史が好きなんですよね。だけど、日本の戦国時代は信長とか手あかが付いてるし。三国志も、もうみんなやってる。だけど、春秋戦国時代は誰もやってなくて。
そこに原先生が描く魅力的なキャラクターがいるから、僕の周りの経営者もみんな、自分をキャラクターの誰かに当てはめてみたくなるんですよね。
昔、あるビジネス誌が「あなたは信長タイプ、家康タイプ」みたいな企画をやっていて。今は日本中の30代の企業家とか経営者はみんな、これをキングダムでやってるっていう状態なんです。間違いなく。これって、原先生、狙ったんですか。それとも、たまたまっていう感じ?