いよいよ4月から、高校でも「資産形成」や「投資」の授業が始まった。
★Amazon.com「1600以上の読者評価、星5つ中の4.6の高評価
★Amazon.com「Children's Moneyジャンルベスト10の常連
★ベストセラー『生涯投資家』村上世彰氏絶賛
13歳からの億万長者入門──1万円を1億円にする「お金の教科書」』が日本でもベスト&ロングセラーとなっている。
4/16に「朝日新聞be フロントランナー」に取り上げられた本書の翻訳者・関美和氏は、長らく外資系金融業界の最前線にいた。日米の億万長者を熟知する関氏に、GW特集として、億万長者マインドセットが手に入る、本書の「ベスト10金言」を選抜してもらった。今回は金言【第8位】を紹介する。

【GWに億万長者マインドセット】<br />“1万円を1億円にする「お金の教科書」”ベスト金言【第8位】<br />「飾りを捨て、自分のやるべきことに集中する」Photo: Adobe Stock

訳者・関美和が選ぶ
ベスト金言「第8位」

【GWに億万長者マインドセット】<br />“1万円を1億円にする「お金の教科書」”ベスト金言【第8位】<br />「飾りを捨て、自分のやるべきことに集中する」関美和(せき・みわ)
翻訳家。MPower Partners Fund L.P.ゼネラル・パートナー。杏林大学外国語学部特任准教授。
慶應義塾大学文学部・法学部卒業。電通、スミス・バーニー勤務後、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を歴任。また、アジア女子大学(バングラデシュ)支援財団の理事も務めている。おもな訳書に『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』(ダイヤモンド社)、『FACTFULNESS(ファクトフルネス)――10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』(日経BP)、『ゼロ・トゥ・ワン――君はゼロから何を生み出せるか』(NHK出版)、『お父さんが教える 13歳からの金融入門』(日本経済新聞出版)など多数。

 みなさん、こんにちは。
13歳からの億万長者入門・・・1万円を1億円にする「お金の教科書」』の訳者・関美和です。

 私は長年、外資系金融の第一線で働いてきました。
 そんな私から見て、この本は「億万長者マインドセットを身につける最良の書」と思いながら訳しました。

 いよいよ、4月から高等学校でも、「資産形成」や「投資」の授業が始まりました。

 この本は「お金の本質」が学べながら、「億万長者マインドセット」が身につき、自動的に「稼ぐ力」→「貯金力」→「投資力」の3つの力がつく構成になっています。

 この順番がミソです。

 左から右に順番に力をつけるのがベストですが、多くの人は「投資力」だけに目が行き、株の本や不動産の本を読みあさる。すると手痛いやけどをすることもあります。日本人の場合、学校ではお金のことはしっかり教わらずに社会に出ますから、大人も子どももその危険性が高いのです。

 今回はGWスペシャルとして、本書でここだけは押さえておきたい「ベスト10金言」を今日から10回連続で紹介しています。

 きっと5/8(母の日)を迎えた頃には大人も子どもも、最も大切な「億万長者マインドセット」ができあがっていることでしょう。今回は第8位です。

 第8位は……「飾りを捨て、自分のやるべきことに集中する」です。

 本書からさっそく紹介しましょう。

飾りを捨て、自分のやるべきことに集中する

 そうだ。億万長者のように考えるだけでいい。
 そうすれば億万長者になれる。

 だが、それほど簡単なことなら、どうしてみんな億万長者になっていないんだろう?

 それは長い間、計画どおりにずっと節制を続けることがすごく難しいからだ。

 どこを向いても、何かしら買いたいものはあるし、お金を使えばすぐに、幸福で健康でお金持ちで人気者で成功者か何かになれるような気がする。

 誘惑にはなかなか抗(あらが)えない。
 特に周りのみんなが最新のスマホやゲームやおもちゃを買っているように見えれば、なおさらだ。

 億万長者になる秘訣は、みんなが持っているからという理由で、最新のものを買ったりしないことだ。

 億万長者のように考えるというのは、お金を使うのではなく、やりくりで貯める方法を見つけるということだ。
 それは、友達と出かける代わりに、いつもより長く働くことかもしれない。
 外食ばかりせずに、たまには家でラーメンをつくって食べることかもしれない。

「億万長者マインドセット」を身につける
4つの姿勢

 なるべくお金を使わず、できるだけ多く貯金することはもちろん大切だけれど、「億万長者マインドセット」はそれだけじゃない。
「億万長者マインドセット」を身につけるには、次の4つの姿勢が必要になる。

1. 集中する

 1億円の貯金はかなり大胆な目標だ。
 そこにたどり着くには、目標に集中していないといけない。
 途中で挫折しそうになることもあるだろう。
 仕事がうまくいかなかったり、投資で損をしたり、なによりも誘惑に負けてお金を使いすぎたりしてしまうかもしれない。
 だが、最終目標に近づくことに、いつも集中していなければならない。

2.辛抱する

 今すぐにでもお金持ちになりたい気持ちはわかる。
 確かに、なかには宝くじに当たったり、流行りのアプリを発明したり、遺産を相続したりして、一瞬にしてお金持ちになった人はいる。
 だが、それはほんの一握りだ。
 ほとんどの億万長者は、長い時間をかけて蓄えを増やしている。
 彼らは貯金し、投資し、じっと待ち、虎の子(投資)を守り、その間も定期的にさらにお金を貯め、それが育つのを、長い時間かけて見守る。

3.自信を持つ

 みんなと同じことをやっていると、みんなと同じようになるだけで、億万長者にはなれない。
 飛び抜けてたくさんのお金を貯めるには、みんなとは違う独立したマインドセットが必要になる。
 群れに従う羊になってはいけない。
 周囲に見せびらかすために、最新のファッションや車やテクノロジーを身につけていては、とうてい億万長者にはなれない。

4.賢い知識を得る

 億万長者になるには、お金について理解しなければならない。
 お金の貯め方、増やし方、守り方を知る必要がある。
 幸い、この本でその知識を得ることができる。

 この本は、もともとアメリカの子どもたち向けに書かれたものですが、大人が読んでも有益な情報がたくさん詰まっています。
 土台となったのは、全米で最も有名な賞の一つ「エミー賞」を受賞した人気テレビ番組『Biz Kid$』。『Biz Kid$』は子ども向け経済番組で、2008年から放送がスタート。するとアメリカだけでなく全世界で1500万人以上が視聴。全米16州では金融教育番組として推奨されるようになりました。
 Amazon.com「Children‘s Moneyジャンルベスト10の常連」だけでなく、「1600の読者評価、星5つ中の4.6の高評価」と全米ロングセラーになり、日本でもベスト&ロングセラーになっています。ぜひお読みいただけたらと思います。

(本原稿は、ジェームス・マッケナ+ジェニーン・グリスタ+マット・フォンテイン著『13歳からの億万長者入門──1万円を1億円にする「お金の教科書」』の訳者による特別寄稿です)