時間を味方につける

 時間は君の味方だ。
 
買った株が下がっても、すぐに売る必要はない。上がっても同じだ。

 きちんと調査して、しっかりした会社だと思えば、しばらく持って様子を見てもいい。
 株は常に上がったり下がったりするものだ。

 株を売ったり、会社が倒産でもしなければ(たまにそういうことも起きる)、利益も損失も確定しない。

 優良株なら、長期に持ち続けた投資家が最後に勝つ可能性が高い。

ひと息つこう

 自分の投資がどうなっているか、いつも細かく注意しておくのは大切だけれど、あまり気にしすぎてもいけない。

 毎日株価をチェックしている人もいる。

 少しでも株価が下がるとビビってしまって、愚かな判断に走る人もいる。

 投資期間をどのくらい長く計画しているかによって、毎日、毎週、または毎月チェックしてもいい。

 50年後までは手をつけない退職年金口座なら、3か月に一度でもいい(もちろん、すでに1億円を貯めて15歳で引退するなら別だけど)。

 ニュースと市場はいつもチェックして、チャンスとリスクを見つけ、正しいことをしているなら安心して、未来のために投資しよう。

 この本は、もともとアメリカの子どもたち向けに書かれたものですが、大人が読んでも有益な情報がたくさん詰まっています。

 Amazon.com「Children‘s Moneyジャンルベスト10の常連」だけでなく、「1600の読者評価、星5つ中の4.6の高評価」と全米ロングセラーになり、日本でもベスト&ロングセラーになっています。ぜひお読みいただけたらと思います。

(本原稿は、ジェームス・マッケナ+ジェニーン・グリスタ+マット・フォンテイン著『13歳からの億万長者入門──1万円を1億円にする「お金の教科書」』の訳者による特別寄稿です)