米連邦準備制度理事会(FRB)は前回3月の政策決定会合で、9兆ドル(約1115兆円)に上るバランスシート縮小に向けた詳細の策定を進めた。また、ロシアがウクライナに侵攻する中でも金融市場が相対的に落ち着きを保っていることについて、FRBが導入した緊急資金の供給制度によるところが大きいとの判断を示した。FRBが6日公表した3月15~16日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、資産圧縮の開始については決定されなかったものの、早期に着手するとの認識が示された。さらにバランスシートの圧縮は段階を踏んで進める公算が大きいとしながらも、月額で最大600億ドル相当の米国債、最大350億ドル相当の住宅ローン担保証券(MBS)の圧縮を検討していたことが判明した。
FRB、流動性供給ツールの効果指摘 3月議事要旨
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