企業が人工知能(AI)によるチャットボットを顧客対応に活用するケースが増えているが、それに対する顧客の受け止め方は未知数だ。新たな調査研究によると、自身に有利な取引かどうかという認識によっても、消費者の受け止め方は変わる可能性があるという。2月に「ジャーナル・オブ・マーケティング」誌に掲載されたこの研究によると、企業が商品・サービスで理想的ではない価格を提示する場合、AIのエージェントが提示した方が、消費者の購入可能性や満足度の高さという点で、良い反応を得られる傾向があることがわかった。だが、提示されている価格が望ましいと認識されている場合、消費者はロボットではなく人間から提示された方が良い反応を示す。購買客は生身の人間から有利な価格を提示されることを好むからだ。