半導体業界は目下、業績が改善するほど、むしろ投資家心理は悪化するかのような構図に陥っている。米半導体工業会(SIA)は4日、業界全体における2月の世界販売が525億ドル(約6兆5300億円)に達したと明らかにした。これは月間としては過去最高の水準だ。前年同月からは3分の1近く増え、現在の半分の販売水準だった2020年以来の高い伸びを記録した。業界売上高を過去最高まで押し上げている半導体不足は、少なくとも主要セグメントでは、今なお和らぐ兆しが見えない。半導体の注文が入ってから顧客に納入するまでのリードタイムは、3月時点で平均26.6週となっている。サスケハナのアナリスト、クリストファー・ローランド氏が分析した。
半導体株に吹く寒風、好決算だけでは止まず
品不足で記録的な好業績も、マクロ経済の懸念が影落とす
有料会員限定
あなたにおすすめ