多くのビジネスパーソンの支持を集める、登録者60万人超えの「サラリーマンYouTuber」、サラタメさん。
注目の処女作『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン──名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』は“鈍器本なのに読みやすい”と話題だ。
「仕事がデキない」「残業だらけ」「上司とソリが合わない」「転職したい」「老後のお金が不安」といった、人生100年時代を生きるサラリーマンの悩みを、まるごと解決してくれる本書から、その一部を抜粋して紹介する。

238055612_previewPhoto: Adobe Stock
〈結論〉
・直近5年くらいの短期的視点で稼ぐなら「投資」より「副業」
・持たざる者は、20~30年スパンの長期的視点で投資するのが得策
・投資する前に知っておきたい2つの前提
 1.投資の平均利回りは5%くらい
 2.複利の力は地味にスゴい
・持たざる者の投資ルール4つ
 1.元手が少なくてOK
 2.手間がかからない
 3.資産として手堅い
 4.長期的に儲かる

マモル:なんか節約とか節税みたいな話ばっかで、テンション上がんないっすね~。投資でガッツリ儲ける方法も教えてほしいです!!

サラタメ:夢がない話ばかりで、すみません……。ただ、最低でも数千万円規模の資産がない場合、「投資で短期的に稼ごう」というのはやめたほうがいいです。5年以内に結果を出したいなら、「投資」より絶対「副業」を優先すべきです。

マモル:なんでですか? 副業でブログ書いたり、動画編集やったりするより、投資のほうがラクそうじゃないですか!

サラタメ:たしかに作業的にはラクですが、その分、資金力バトルになります。結局、投資においては、勝つまでお金を投下し続けられるお金持ちが強いってことです。

マモル:億単位のお金を持ってる人たちに、資金力バトルを仕掛けても負けるのは明白ですか……。じゃあ、ボクなんてもう投資なんてしないほうがいいんですか?

サラタメ:いえいえ、そんなことないです。20~30年単位の長期視点でやるなら、全然アリです。持たざる者の投資ルールを守りながら、結論、インデックスファンドに積立投資するのをオススメします。

投資する前に知っておきたい
2つの前提

サラタメ:どんな投資をやるにせよ、大前提として、この2つのポイントだけでも頭に入れておきましょう!

1.投資の平均利回りは5%くらい
2.複利の力は地味にスゴい

1.投資の平均利回りは5%くらい

 投資の代表格「株式投資」の平均利回り(年利)は、だいたい5%くらいです。

 つまり、「100万円投資したら、1年間で105万円になる」ということ。もちろん、中長期で運用すると上下しますが、3~7%前後が目安になります。この「利回り5%くらい」という基準は、どの投資を検討する際にも役立ちます。

 たとえば、「この投資なら、100万円が1年間で150万円(利回り50%)になるけどやらない?」と勧誘された場合にも、「相場の10倍の利回りっておかしくない?」と、冷静に疑いの目が持てるようになります。

2.複利の力は地味にスゴい

「複利の力」とは、「利回りで得たプラスを、さらに投資することで利益が利益を生んでいく力」のことです。対義語は「単利」。単利の場合は、利益を再投資せずに、最初の投資額のまま運用します。

マモル:スゴ!!  単利と複利で比較すると、30年で180万円以上も差がついちゃうんですね! 元本も利回りも同じなのに、複利で投資し続けるだけで、こんなインパクトが……!!

サラタメ:そうなんです。この驚異的な「複利の力」に頼れば、現時点で資金力が大したことなくても、時間を味方にして資産をガッツリ増やせるわけです!

貯金1000万円以下の人が、投資で大損する前に絶対知っておきたい【2つの大前提】

持たざる者の投資ルール4つ

「持たざる者」とは、まだ資産を蓄えている最中で、短期的に稼ぐ意味では副業のほうを優先すべき人を指しています。

 もうすでに数千万円規模の資産を持っている人は、該当しませんのでご注意を。

サラタメ:投資の際には、結論、次の4つのルールをぜひ意識してください!

1.元手が少なくてOK

 数百万円規模の資金がないと、挑戦できない投資は避けましょう。

 そのために、借金するのもオススメしません。

 持たざる者は、「生活」と「副業」を支障なく継続していくことが最優先。投資する際は、それらの弊害にならない程度に抑えましょう。

2.手間がかからない

 前述のように、短期的(直近5年を目処)に収益を上げたいなら、「投資」より「副業」が優先です。投資に手間と時間をかけ、副業がおろそかになると、結局トータルの収益力が下がってしまいます。持たざる者には、毎日手間ひまがかかる投資は向きません。

3.資産として手堅い

 資産価値が乱高下しないものに投資しましょう。

 余剰資金で投資するなら、価値が激しく動くリスク資産に投資するのもアリですが、持たざる者が手を出す投資ではありません。

4.長期的に儲かる

 短期的に稼ぐのは「副業」で実現し、「投資」では長期的な資産形成を目的にしましょう。20~30年という長期間ほぼ放置で、忘れた頃に大きな利益をもたらしてくれるような投資が理想です。

サラタメ:要は、先ほど出てきた「複利の力」を使いましょう!ってことで、それを実現できるのが「インデックスファンドへの積立投資」です。詳しくは、次の項目で解説します!

(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)

〈まとめ〉
・直近5年くらいの短期的視点で稼ぐなら「投資」より「副業」
・持たざる者は、20~30年スパンの長期的視点で投資するのが得策
・投資する前に知っておきたい2つの前提
 1.投資の平均利回りは5%くらい
 2.複利の力は地味にスゴい
・持たざる者の投資ルール4つ
 1.元手が少なくてOK
 2.手間がかからない
 3.資産として手堅い
 4.長期的に儲かる