ロシアのウクライナ侵攻以降、何十万もの専門職の人々がロシアを去っている。その多くが若者だ。人材流出が加速し、西側諸国による制裁の標的となっているロシア経済を一段と脅かしている。各種調査やエコノミストの見方、出国者のインタビューによれば、ロシアを去る人々の中には、ハイテク分野の人材、科学者、銀行家、医師などが含まれている。彼らの行き先は、ジョージア、アルメニア、トルコなど。ロシアを脱出する人々は、さらに増えるとみられている。国外移住者を支援する非営利団体「OKロシアンズ」の3月半ばの調査によると、2月下旬に侵攻が始まって以来、推計30万人前後の労働者がロシアを去ったという。正確な人数は把握されていないが、一部のエコノミストは、ロシア脱出者数について、ほぼこの程度ではないかと考えている。ロシア連邦統計局(ロススタット)によれば、2020年にロシアを去った人数は約50万人だった。
プーチン氏に嫌気、高学歴人材が国外に大量流出
「近隣国と戦争を始めるような国には住めない」
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