米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が米ツイッターの取締役就任を辞退するという驚きの決定を下したことで、ツイッターは筆頭株主を制御しづらくなり、同氏としてはアクティビスト(物言う株主)として変革を迫ったり同社について自由に発言できるようになった。マスク氏は先週、ツイッター株約9%を取得したと発表。その後、同社から取締役就任を打診されたが、9日にこれを辞退した。同氏は週末の間、ツイッターに対する批判や要求、明らかな冗談などを書き込んだツイートを大量に投稿した。マスク氏は11日、規制当局への届け出で、さまざまな問題を巡ってツイッターに「制限なく」関与する可能性がまだあることを示唆した。同氏はツイッターの取締役会および経営陣と話し合うであろう問題として、同社の製品・サービス、合併の可能性、ガバナンス(企業統治)問題などを挙げた。また、ソーシャルメディア上でツイッターに関する持論を展開したり、経営幹部や取締役らと直接対話したりすることもあり得るとした。