筆者は仮想現実(VR)が特に好きなわけではないし、ゴルフもできない。しかし、この二つが交差する場所に、同僚や社外の重要な取引相手との交流の未来があるとみている。ひいては、それがチームを結束させ、イノベーション(技術革新)を導く、くだけてはいるが必要不可欠なネットワーク作りやブレーンストーミング、創造的な遊びの未来を表している可能性もある。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)率いるメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)などはVRを仕事に利用することばかりを強調しているが、世界中の企業や新しいもの好きの人たちは気づき始めている。より優れた用途、少なくともより手に届きやすい用途は、同僚や友人とのくだけた交流にあるかもしれないということに。ご存じのように、コロナで世界の知識労働者が自宅やサテライトオフィス、シェアオフィスに拡散して以来、われわれの多くがそうしたつき合いを取り戻すのに苦戦している。