互いに反目する家族同士のように、ボラティリティー(変動率)が大きい市場はどれも、それぞれの形で不安定だ。四半期ごとの価格と出来高の動向を見ると、米銀が利益を得られる機会を常に予測するのは難しいかもしれない。ウォール街では「良いボラティリティー」と「悪いボラティリティー」がよく話題に上る。前者は顧客の新たな大型取引・契約を後押しする機会となり、後者は顧客の撤退や収入の枯渇を意味する。1-3月期はその両方を経験した可能性があるが、想定外の好材料もいくらか見込める理由がある。「悪いボラティリティー」に関しては、ロシアがウクライナに侵攻し、債券・株式の発行やM&A(合併・買収)などの活動が大きく落ち込んだことで、銀行の法人顧客は当然ながら慎重になった。調査会社オートノマス・リサーチがまとめたデータによると、世界の投資銀行が1-3月期に稼いだ手数料の合計は、前年比で約3分の1減った。
米銀大手1-3月期、意外に健闘か
トレーディングで想定外の好材料がいくらか見込める理由がある
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