ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は12日、ウクライナとの和平交渉は「行き詰まった」との認識を示し、ロシア軍は任務を終えるまで戦いを続けると表明した。プーチン氏がウクライナとの戦争について踏み込んだ発言をするのは先月以来。プーチン氏はウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊の町、ブチャでの状況は「フェイク」だとし、その結果、和平交渉が暗礁に乗り上げたとの考えを示した。ウクライナ当局者はロシア軍が撤収した後、ブチャで民間人数百人の遺体が見つかったと話しており、ウクライナや西側の当局者は戦争犯罪の疑いがあるとして捜査を進めている。プーチン氏はまた、ウクライナの交渉団がイスタンブールで開催された和平協議で達した「合意からかい離した」とも指摘した。ウクライナは先月下旬、交渉の場で国家としての中立性や諸外国による安全保障の提供といった提案を行ったが、停戦合意に向けた双方の隔たりはなお大きいままだ。