中国では上海や周辺地域で工場の稼働停止が相次いでいる。米アップルのサプライヤーである台湾の和碩聯合科技(ペガトロン)の工場2カ所も停止となった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)が影響を及ぼしており、世界のサプライチェーン(供給網)にかかる負荷も増している。アナリストらによると、上海地域の製造業者の間では部品の受け取りに支障が出ている。コロナ規制の強化によってトラックによる搬入が困難になっているためという。労働者を確保していても、平常通りの操業ができない工場もある。ペガトロンは12日、上海と江蘇省の工場で生産を一時停止したと発表した。地元政府のコロナ対策に従うためという。ペガトロンはアップルの「iPhone(アイフォーン)」などを製造しており、アイフォーンの生産では台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)に次ぐ世界第2位。