ネブラスカ州オマハの中心部を離れた、並木のあるにぎやかな区画に小さな家がある。屋根はウッドシェイク葺(ぶ)きで、窓には茶と白のストライプの覆いがかかっている。もしこの家の壁が話せれば、オマハ一の著名人、ウォーレン・バフェット氏の始まりの物語を語ってくれるだろう。この家のサンルームのアーチ型のドアには、バフェット氏のサインと「バフェット・アソシエイツ誕生の地 1956年5月」の文字がある。投資家としての優れた洞察力から「オマハの賢人」と呼ばれ、世界の大富豪の一人となった同氏は1950年代半ば、この家で暮らしていた。同氏が初めて単独で運用した投資ファンドの一つであるバフェット・アソシエイツにとって、この家は仮のオフィスだった。当時からほぼ70年の歳月が流れ、家は79万9000ドル(約1億35万円)で売りに出される。
「バフェット帝国」始まりの家、売りに出される
オマハの賢人はこの家のサンルームでバフェット・アソシエイツを立ち上げた
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