ロシアは14日、フィンランドとスウェーデンが北大西洋条約機構(NATO)に加盟すれば、飛び地カリーニングラードと周辺に核戦力を配備し、軍事的プレゼンスを強化する可能性があると警告した。フィンランドとスウェーデンは現在NATO加盟を検討しており、数週間以内に決定を下す見通し。両国は歴史的に軍事的中立を保ってきたが、ロシアのウクライナ侵攻を受け、国内の世論と政治的コンセンサスは米国主導のNATOへの加盟支持に傾いている。ロシアの元大統領で安全保障会議幹部のドミトリー・メドベージェフ氏は14日、フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟すれば、ロシアはリトアニアとポーランドに挟まれたカリーニングラードとバルト海で防衛を強化する必要があると指摘。「そうなれば、バルト海のいかなる非核化についても協議するのは不可能になる。バランスを再構築する必要がある」とした上で、「これまでロシアはそのような措置を取ってこなかったし、取ろうともしていなかった」と述べた。