ロシアの黒海艦隊旗艦であるミサイル巡洋艦「モスクワ」が14日、火災による重大な損傷を受け沈没した。ウクライナ軍は、巡航ミサイルで同巡洋艦を攻撃したとしている。ロシアは、火災の原因は不明だとしながらも巡洋艦の弾薬に着火し爆発したと公表。ロシア国営通信社が伝えた同国国防省の声明文は、損傷を受けて港にえい航される際、嵐に見舞われて沈没したとしている。火災の原因に関わらず、同巡洋艦が沈没したことはロシア軍にとって大きな打撃だ。黒海に展開するロシア軍の軍艦は2月24日の開戦以降、ウクライナの都市を標的とする巡回ミサイル発射を行っていた。ウクライナ軍の報道官は14日、同軍のミサイル攻撃によって巡洋艦が転覆し、船体が沈没を始めたと述べていた。