米半導体大手インテルが人工知能(AI)戦略の刷新に取り組んでいる。AIチップ市場で首位に立つ米同業エヌビディアに迫りたい考えだ。パット・ゲルシンガー新最高経営責任者(CEO)の下、インテルは過去1年にわたり、スタッフを増やし、半導体チップのラインアップ強化に向けて新たなAIソフトウエアを導入した。AIを使用したチャットボットや顔認証、映画の推奨などの向上を目指している。インテルが主に知られているのは、中央処理装置(CPU)市場の支配においてだ。だがこの10年、投資家にとって同社の輝きは失われている。エヌビディアが、とりわけAIモデルの学習に特化したチップ市場を飲み込んでしまったからだ。エヌビディアは現在、ビッグデータセンターで使われるAIチップ売上高の約8割を占める(英調査会社オムディア調べ)。そうしたAIチップの支配もあり、エヌビディアは2年前、時価総額でインテルを抜き、米半導体企業で首位に立った。
インテルAIチップ戦略、エヌビディアに迫れるか
急成長中のAIチップ市場はエヌビディアが支配
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