米国企業はモスクワからの数少ない飛行ルートを利用して、ロシアの従業員をアラブ首長国連邦(UAE)に異動させている。これは、世界の商業ハブとしての地位を固めようとしている同国にとって恩恵だ。UAEは、ロシアがウクライナと戦争を継続している現在、制裁対象になっていないロシア人にビザ(査証)を発給する数少ない米国の同盟国の一つである。関係者によると、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス・グループなどの米主要金融機関、コンサルティング大手のマッキンゼー・アンド・カンパニーやボストン・コンサルティング・グループ、さらにアルファベット傘下のグーグルなどが含まれているという。UAEはロシアのウクライナ侵攻に対する批判を避け、米国や他の西側諸国が科した制裁を実施していないため、労働者の流入が起こっている。欧州の空域がロシアの航空会社に対してほぼ閉鎖されているにもかかわらず、UAEの航空会社はドバイとロシア国内の都市を結ぶ便を運航し続けている。
ロシアの米企業従業員、ドバイへ異動相次ぐ
ドバイは制裁対象外のロシア人にビザ発給、アルコールも非犯罪化
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