—―筆者のジョン・ボルトン氏は「ジョン・ボルトン回顧録 トランプ大統領との453日」の著者。2005~06年に米国連大使、2018~19年に米大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めた。 ***  ウクライナで殺害された民間人のむごたらしい映像は、ロシアによる戦争犯罪の新たな証拠となった。欧州の多くの人々は、犯罪者らを国際刑事裁判所(ICC)の裁きにかけることを望んでいるが、米政府は2002 年にICCの設立基盤であるローマ規程の署名を撤回して以降、ICCの存在を総じて無視してきた。  だがそうした状況は変化しつつあるのかもしれない。