ロシア軍に包囲されているウクライナ南部マリウポリに残る同国軍部隊は17日、ロシア側の降伏勧告を拒否した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はロシア軍が全面攻撃に出れば、停戦交渉はさらに危うくなると述べている。ロシアはウクライナ軍部隊に対し、現地時間正午までに武器を捨てるよう求めたほか、無傷で戦地を去ることができるよう7時間の停戦を設けるとしていた。ロシア軍は数週間による激しい爆撃を経て、戦略上重要なマリウポリの港湾の掌握に近づいている。東部ドンバス地方を巡る激しい戦闘が予想される中、マリウポリが陥落すれば、ロシアはクリミア半島へ陸路でアクセスすることが可能になる。またロシア軍はウクライナ東部での戦いに専念できることにもなる。