北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は16日、新型の戦術誘導兵器の発射試験を視察した。北朝鮮政府は兵器の多様化を狙い挑発的なミサイル発射を複数回にわたり実施しているが、今回も核能力の強化が狙いとみられる。韓国軍によれば2発の飛翔体は現地時間の16日午後6時頃に北朝鮮東岸から発射され、68マイル(約109キロ)飛行。高度は約15マイルに達した。韓国政府は通常の場合、北朝鮮によるミサイル発射の数分後にはアラートを発令するが、今回は北朝鮮の国営メディアが試験について短く報じた後の17日朝まで発射を公表しなかった。飛翔体はこれまでの発射と比べて距離が短く高さも低かったことが、直後の公表とならなかった理由の1つである可能性もある。