たばこ1箱の価格は過去2年間で何度も値上がりしたが、喫煙者はそれにも屈しなかった。だが、現在のガソリン小売価格の状況によって、そろそろ買い控えを覚悟したほうがいいかもしれない。調査会社ニールセンのデータによると、3月26日までの4週間に米国で販売されたたばこの量は、前年同期比で9.4%減少した。既に不振だった前月2月(前年同期比7.9%減)から、さらに悪化している。たばこの販売は新型コロナウイルス下で不安定だったが、恐らくガソリン価格も影響しているだろう。歴史的に米国のたばこ消費量は燃料価格と反比例の動きを見せてきた。ガスバディのデータによると、現在、ガソリンの平均小売価格は1ガロン(約4リットル)当たり4.10ドル(約519円)。3月の高値からは下がっているものの、前年同時期よりも40%ほど高く、総合インフレ率(8.5%)の何倍にもなっている。