上海は世界でも宅配サービスが最も進んだ国の一つだ。スマートフォンで注文すれば30分から1時間位内に食料品や雑貨が自宅に届く。快適だった上海の生活は厳格なロックダウン(都市封鎖)で一変した。食料やおむつなどの必需品を手に入れようとする住民の間でパニックが起きた。政府の配給は不規則かつ不十分で、多くの家庭で食料が不足していると住民は話す。そんな中、共同購入するグループが生まれ、中には物々交換する人たちも出てきた。広告業界で働くイン・チェンチュオさん(29)は、同じ集合住宅に1人で暮らす隣人に飼い猫を30分貸し出す代わりに、オレンジ3個を得た。この集合住宅では、建物内でのある程度の移動は許可されている。自分の猫が隣人に癒やしを与えられるのはうれしいことだとチェンチュオさんは言う。
上海封鎖、住民は共同購入や物々交換でしのぐ
隣人に飼い猫を30分貸し出す代わりにオレンジ3個を手に入れた人も
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