ちょっとした恩恵には感謝しよう。今年1~3月期の中国の経済成長は、少なくともエコノミストの悲観的な予測を上回った。もっとも、これは朗報の終わりでもある。18日に発表された第1四半期の国内総生産(GDP)成長率は4.8%となり、中国政府は今年の成長率目標5.5%を達成する見込みがないためだ。  成長率の低下は、上海と深圳、吉林省など工業地帯の一部をロックダウン(都市封鎖)したゼロコロナ規制の当然の結果だ。3月の小売売上高は前月比2%近く、前年同月比では3.5%それぞれ減少した。