中国の厳格な新型コロナウイルス関連規制は、ウイルスを国内に持ち込ませないことでコロナ禍からの回復を2年にわたり支えてきたが、ここにきて経済成長に対する最大のリスクとなりつつある。中国では最近、経済が急減速しつつある兆しが増えている。感染力の強い新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」が数十の都市で広がり、2020年のコロナ流行当初以来の厳格なロックダウン(封鎖措置)が実施されている。アライアンスバーンスタインの中国担当チーフエコノミスト、ジェンナン・リ氏は、こうした初期のロックダウンから2年余りがたち、「今年はコロナ禍が中国の経済成長にとって最大のリスク要因になるはずだ」と述べた。18日に発表された中国の1-3月期の国内総生産(GDP)は前年同期比4.8%増となり、2021年10-12月期の伸びやエコノミスト予想を上回った。だが前期比では1.3%増にとどまり、10-12月期の1.6%から減速した。