科学誌「ディスカバー」と心理学専門誌「サイコロジートゥデイ」に最近掲載されたリポートは、ハグ(抱擁)は人間の幸福に不可欠だと主張している。社会的関係を研究するノーザンイリノイ大学のスザンヌ・デッグスホワイト教授によると、われわれのハグされる必要性は人類が太古の湿地にいた頃にさかのぼる。優しい温かなハグは互いを結び付けるホルモンを放出させ、人間を幸せにするだけでなく成功の手助けをするという。「ハグができないときは、良いホルモンが出ない」とデッグスホワイト教授は述べている。これより数カ月前に「サイコロジカル・サイエンス」誌に掲載された研究論文は、さらに踏み込み、ハグには感染症や慢性疾患を避けられるかもしれない「ストレス緩衝」力があると主張している。