●目的① 得点源分野の総仕上げとして

 どんな試験にも分野ごとに得点源となる難易度の低い分野と、難しくて得点しにくい分野があります。このうち得点源となる分野でできるだけ点をとることが合格への近道です。

 ただ、いくら得点源とはいえ、中には滅多に問われないような知識を聞いてくる珍しい問題が数問出てくることもあります。

 そういったトリッキーな問題に対応するためには、出題頻度が高い問題に絞って収録されている分野別問題集だけだと知識が足りません。そこで○年分過去問題集を使い、最後の仕上げを行うわけです。

●目的② 自力模試として

 試験本番をシミュレーションするうえで直前期に大切になってくるのが模試です。民間の模試を受ける選択肢もありますが、社会人の場合、そう簡単に時間はとれません。そこで役立つのが○年分過去問題集です。

 年・年度別に過去問が収録されているので、試験本番を想定して模試的な形で使用できます。自宅にいながら模試を何回もシミュレーションできるので、本番直前のペース配分の分析などにも非常に使い勝手がよいです。

 このように学習の主軸としてではなく、適材適所に活用すれば十分使える問題集です。
(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)