米IBMのアービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)は2020年にCEOに就任して以降、事業の軸足をハイブリッドクラウドコンピューティングや人工知能(AI)、ブロックチェーン(分散型台帳技術)や量子計算に据えた。  そうした新戦略の一環として、昨年には売上高190億ドル(現在の為替レートで約2兆4400億円)規模の情報技術(IT)サービス部門をスピンオフ(分離・独立)し、新会社キンドリル・ホールディングスを設立した。  クリシュナ氏は今後10年で、AIが企業の中でさらに重要性を増し、有益になると予想する。