年間の交通事故死者数を表示する幹線道路のデジタル式情報板について、本来は安全運転の促進を目的としているものの、情報版を過ぎた直後に交通事故が増加する逆効果がある可能性が新たな研究で示された。研究は米テキサス州にある道路標識や交通事故の複数年分の記録に基づくもので、交通事故による死者数の統計が表示された直後の6.2マイル(約10キロ)の区間では、自動車事故の発生件数が平均4.5%多かった。交通事故者数に関する情報板は通常の場合、事故への警戒などが表示され、これによって運転手の気が散る可能性があるという。また研究者らはこのような情報板が運転手の注意力や情報処理能力に対し、過剰な負担をかけると考えている。
交通事故死者数の情報板、逆効果か=米研究
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